『茶摘み』

(文部省唱歌)

      夏も近づく八十八夜
      野にも山にも若葉が茂る
      あれに見えるは茶摘みじゃないか
      あかねだすきに菅(すげ)の笠(かさ)

日和(ひより)つづきの今日このごろを
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにゃ日本の茶にならぬ

■楽曲解説

1912年刊行の『尋常小学唱歌 第三学年用』に発表された文部省唱歌で、京都の宇治周辺に複数存在する茶摘み歌から作られた説がある。
また「せっせっせーのよいよいよい」が歌い出しの手遊び歌としても知られ、その動きは茶葉を摘む手つきがもとになっているとの説もある。
2007年には「日本の歌百選」に選ばれた。