『朧月夜』

詩:髙野辰之 / 曲:岡野貞一

菜の花畠(ばたけ)に 入日薄れ
見わたす山の端(は) 霞(かすみ)ふかし
春風そよ吹く 空を見れば
夕月かかりて におい淡し

里わの火影(ほかげ)も 森の色も
田中の小路(こみち)をたどる人も
蛙(かわづ)のなくねも かねの音も
さながら霞める 朧(おぼろ)月夜

■楽曲解説

1914年『尋常小学唱歌 第六学年用』に初出し、平成以降も小学校6年生の音楽教科書に掲載されている文部省唱歌。
髙野辰之の作詞、岡野貞一の作曲とされているが、これには諸説ある。
1989年には「あなたが選ぶ日本のうた・ふるさとのうた」で第4位を獲得。